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弟子造りを促す困難

弟子訓練:日本人クリスチャンへ霊的成長を促す難しさ

ポール真弓
セカンドレベル・ミニストリー総主事

(〜リバイバル新聞にての記事より〜)

聖書の真実と聖霊からの確信により、弟子訓練-キリストの真の弟子となっていく過程-は日本のリバイバルの鍵となると、私は強く信じています!しかし、聖書で命じられているにもかかわらず、教会そして日本人へのミニストリーにおいて、弟子訓練は今もなお重要視されていないケースを多々あります。

「弟子訓練」「弟子造り」「霊的成長」等は、聖書に基づく教会での共通の概念です。それにも関わらず、なぜ日本のキリスト教界において弟子訓練の概念とその必要性は、なかなか受け入れられないのでしょう?

その理由一つは、「弟子訓練」という日本語の言葉自体に独裁的なイメージがあり、日本人クリスチャンにとってつまづきとなる可能性があるからかもしれません。そのような考えが不安要素となり、多くの人が、日本人には適さず無関係だ、と自然に感じてしまうのです。しかし、文化や言葉に屈することなく、私たちは聖書に聞き従う必要があります。

また、弟子訓練の重要性の理解を妨げうるもう一つの原因は、日本社会の霊的状態と文化にあると考えられます。日本のクリスチャン人口はたった1%であり、無神論者やキリスト教不信者の価値観、その他あらゆる神々が存在する社会です。クリスチャンは、全ての人にキリストの証人となるように求められていますが、多くのクリスチャンたちは、人々にキリストを紹介し、救いを受け入れればそれで喜びに満ち、満足しています。日本のような文化・社会においては特に大きな出来事とみなされるのかもしれませんが、救いの側面(義化、聖化、栄化)を聖書から吟味してみても、キリストを信じたときに始まるのであって、キリストとの出会いはゴールではなくスタートなのです。

人が救われることは、もちろん喜ばしいことですが、その後、新しいクリスチャンが成長することを助けるために、多くの場合、周りの人たちは時間や労力を費やそうとはしません。もし私たちが、新しいクリスチャンをキリストの弟子となれるように導かなければ、植木鉢に種を植えただけで、水をやったり手入れをしないのと同じことなのです。成長しそうに見えますが、それは短期間だけのことで、適切な手入れなしでは、しっかりと育ちません。種を植える日本人クリスチャンはたくさんいます。誰かをキリストへと導き、そのまま放置して、彼ら自身で成長させようとします。信じたばかりのクリスチャンは、教会へ出席し、聖書を読んで、彼らの新しい人生や召しを理解しようとするかもしれません。しかし、多くの場合、様々な理由で挫折し、失望してしまうのです。根がおりていないからです。弟子訓練を受けれる環境があれば、成長したクリスチャンがそばにいて、聖霊の導きによって、新しいクリスチャンを励まし霊的成長へと促すことができるのです。そのような機会は、神ご自身、そしてみこころを知り、その中に歩むクリスチャン生活にとって、とても大切な要素です。

そして、新しいクリスチャン達を霊的に支え、成長するお手伝いをできる人たちが不足している現状、また成長していくことの大切さを教えられていないことも、弟子訓練の実践を妨げている要因でもあります。多くのクリスチャンが、教会や様々な集まりに参加することだけで満足している姿をよく目にします。このことに気づくのは難しいことかもしれませんが、本当にに霊的に成長するためには、クリスチャン同士の楽しい集まりに参加するだけでは足りません。誰かの信仰の成長が根付くサポートをすることは、それを行う人にとってたくさんの時間と労力を要します。しかし、霊的成長に関して意図的に時間を割く弟子訓練なしでは、真の御霊の実を生み出すことは困難です。弟子訓練とは、霊的な投資であり、教会の体を強くするものです。それは全て神の御心であり御業ですが、私たちも、聖霊を通して重大な影響を与えることができるのです。弟子訓練の概念と実践は、教会のリーダーたちのみによって強くおし進められるというものではありません。牧師だけではなく、一人一人が主体となって、神様の家族を支える働きが必要です。

一対一(またはスモールグループ)の弟子訓練を受ける機会は、強い信仰の基盤が確立されやすいキリストを受け入れたすぐの時期が、より好ましいです。主が私たちに望まれるところへと到達するためにどうすればよいか、私たち救われたものすべてが知る必要があります。新しいクリスチャンを正しい方向へと導くことは、彼らに成熟した視点を促し、彼らが福音を伝え、キリストにあって効果的に他の人を弟子訓練できるようにするのです! そのようにして御霊の実は倍増(増殖)されていきます。

リバイバルをもたらす鍵となる要素を考え、私たちは、日本人クリスチャンの弟子訓練に焦点を当てたセカンドレベル・ミニストリーを召しとして受け取り、主が用いてくださるよう祈っています。セカンドレベルでは、一対一の(あるいはスモールグループによる)弟子訓練を提供し、また皆様一信徒が弟子造りに関わっていけるようにサポートさせて頂いています。これはオンライン上によって行われるものも含まれています。インターネットは、ご存知の通り便利なツールで、簡単に人々と繋がることができます。みなさんご自身が、弟子訓練やメンタリングを提供していくためのお手伝いもさせて頂いています。また、セカンドレベルでは、日本人クリスチャンの為の、役に立つ資料やセミナー、集会、リトリートなども提供しています。すべてのクリスチャンがキリストの真の弟子となり、さらに他の人を弟子訓練することによって、キリストの弟子が益々増えていくようにと祈ります。

みなさんも、主の弟子造りが、日本の教会にさらに受け入れられ、実践されるように、共に祈って頂けませんか。

弟子訓練に関して何か私たちでお手伝いできること、また、私たちの月報や祈りの課題などを希望される場合は、お気軽に、お問い合わせ下さい。dainidankai@secondlevel.org

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